羽アリを見つけたら殺虫剤はNG!すぐできる対策とシロアリ・クロアリの見分け方

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「羽アリを見つけたらどうすればいい?」
「もしかしたらシロアリが家に住みついている…?」

羽アリを見つけたら、掃除機で吸い取るか、袋を被せて捕獲するかどちらかで対処しましょう。

殺虫剤の利用は被害を拡大してしまう可能性があるため、避けるようにしてください

この記事では、羽アリを見つけた場合の対処法や、羽アリのシロアリとクロアリの見分け方について解説していきます。

羽アリを見つけたら殺虫剤は使わない!適切な対処法とは

羽アリを見つけたら殺虫剤を利用せず、掃除機で吸い取るか、袋を被せて捕獲するかどちらかで対処しましょう

発生した羽アリがシロアリかクロアリかを見分けることも大切ですが、一般の方が正確に見分けることは難しいため、シロアリの可能性もあると考えて対処することをおすすめします。

それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

羽アリに殺虫剤を使ってはいけない理由

殺虫剤には殺虫効果のほかに、虫が嫌がって遠ざける「忌避効果」があります。

そのため殺虫剤の利用後に羽アリが生き残ってしまった場合、元々いた場所から分散して別の場所に移ってしまいます。

家の外まで逃げてくれれば問題ありませんが、だいたいは家の別の場所へ移るケースが多いです。

もし見つけた羽アリがクロアリではなくシロアリだった場合、建物内の別の場所に移ってしまうことでシロアリ被害を拡大することにつながってしまうのです。

掃除機で吸い取る

最も簡単な方法は掃除機で吸い取ること。発生している羽アリをそのまま吸い取ってしまいましょう。

衛生面の観点から、吸い取ったあとは紙パックごと捨ててしまいましょう。

袋を被せて捕獲する

羽アリが出てくる場所に袋を被せて羽アリを捕獲する方法もあります。

粘着テープを使う手段もありますが、難易度は高いです。

なおポリ袋で捕まえたらその中に殺虫剤をかけることは問題ありません。

今後駆除業者に、調査を予定する可能性があるなら、ポリ袋や掃除機の紙パックは保管しておくことをおすすめします。

羽アリの種類を業者が確認できるため、事前調査にかかる時間の短縮やより効率的な駆除方法の提案につながります。

羽アリを見つけたら駆除が必要?

ここまでで羽アリを発見したときの応急処置をご紹介してきました。

羽アリがシロアリであった場合に、調査や駆除が必要かどうかをご説明します。

そもそも羽アリが発生する理由は?

羽アリは巣の中が満杯になり新たに巣を作る際に、一部が羽アリとなって巣を飛び立ちます。つまり羽アリが発生したということは新たに巣が作られ、さらにアリが増える可能性があるということになります。

もし見つけた羽アリがシロアリだった場合、建物への被害が進んでしまいますので、早急に調査・駆除を行う必要があります。

駆除業者に依頼するかどうかを見極めるポイント

羽アリにはシロアリとクロアリの2種類が存在します。もしシロアリだった場合は建物の耐久性などに影響してしまうため、早期の駆除が必要です。

ただし見つけた羽アリをシロアリかクロアリかを判断することは難しいと言えます。

そのため「羽アリの他にもシロアリ被害の兆候があるかどうか」で判断するのがおすすめです。

シロアリ被害の兆候を危険度別に表にまとめました。

危険度兆候
家や家の周りに蟻道がある
床や壁に違和感がある

例)ドアなどがスムーズに開かない、床が軋むなど

柱や壁を叩くと軽い音がする
木部が変色している(玄関や風呂場が多い)
雨漏り・水漏れがある
新築・前回の防除から5年以上が経過している

シロアリ被害の可能性が非常に高いものを危険度高としてあげました。

シロアリが木材を噛み砕いてダメージを与えてしまうと、壁や床、柱などに何かしらの影響が出ます。

明確な被害が見られずとも、シロアリが住み着いている可能性があります。

シロアリを防ぐ薬剤の効果が切れる5年以後や、雨漏りや水漏れによってシロアリが好む高い湿度環境ができてしまっている場合は特に注意が必要です。

シロアリ駆除でおすすめの業社

シロアリ駆除やシロアリ調査をする際におすすめの駆除業者を2つご紹介します。

シロアリ110番

シロアリ110番はシェアリングテクノロジー株式会社が運営するシロアリ専門の駆除業者です。

▼特徴

  • 長年の実績から状況に応じた方法を熟知
  • 5年保証でアフターサポートも充実

シロアリ駆除のプロであるシロアリ防除施工士が作業を担当し、薬剤もシロアリ対策協会が指定したもののみを利用しています。

また5年間の長期保証があるため、もし再発をしてしまった場合にも安心です。

費用1,200円/㎡
対応エリア日本全国
対応時間24時間365日

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シロアリ駆除のキャッツ

シロアリ駆除のキャッツは、株式会社キャッツが運営するシロアリ駆除業者で、

創業48年の老舗業者です。

▼特徴

  • アフターサービス5年間保証
  • シロアリの生態や建物の構造も熟知

料金が880円/㎡と業界最安値にも関わらず、保証が5年間+年1回の定期点検もついているため、非常にコストパフォーマンスが高いサービスといえます。

シロアリの生態はもちろん、建物の構造にも詳しく、構造に合った的確な処理をしてくれます。

費用880円/㎡
対応エリア日本全国
対応時間24時間365日

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羽アリを見つけた際にできる駆除以外の対策

見つけた羽アリが屋内からではなく、屋外から侵入している場合の対策をご紹介します。

  • 夜はカーテンを閉める
  • ライトをLEDに変更する
  • 網戸の網目を細かくする

夜はカーテンを閉める

外に光が漏れないようにしっかりとカーテンを閉めておくことを意識しましょう。

羽アリは光によってくる習性(正の走光性)があります。

夜など周囲が暗い中で光が漏れていると、羽アリがよってきてしまう原因になります。

遮光カーテンを用意できればなお効果が見込めます。

ライトをLEDに変更する

ライトはできるだけLEDライトを利用しましょう。

虫が光に引き寄せられる理由の一つに、紫外線があります。

特に古いタイプの電球は紫外線を多く発しているため、羽アリが集まりやすくなります。(街頭に虫が集まりやすいのは、紫外線の量が多いことも一因。)

LEDライトは紫外線がほぼ出ていないため、羽蟻が集まりにくくなるのです。

網戸の網目を細かくする

網目の大きい網戸だと隙間から羽アリが侵入してくる可能性があるため、網目の細かいものに変えましょう。

一般的な網戸は18メッシュで1つの穴が約1.4mm四方の大きさで、メッシュの単位が小さくなればなるほど網目も細かくなります。

30メッシュの網戸は1つの穴が0.85mm四方になり、羽アリが侵入できなくなります。

見つけた羽アリはシロアリ?クロアリ?

羽アリにはクロアリとシロアリの2種類が存在します。

難しいとは言え、見つけた羽アリが建物の耐久性や耐震性に影響を及ぼすシロアリなのかどうかを確かめるため、見分け方について解説します。

羽アリの発生時期

羽アリの種類によって発生する時期が異なります。発生時期を表にまとめました。

種類発生時期
シロアリヤマトシロアリ4〜5月
イエシロアリ6〜7月
アメリカカンザイシロアリ6〜7月
クロアリケアリ6〜8月
キイロシロアゲアリ8〜9月
サクラアリ10〜11月

※気候状況によって発生時期は前後します。

日本で最も一般的なヤマトシロアリの羽アリは4〜5月に発生するため、よほどの気候変動がなければこの時期の羽アリならシロアリと判断して問題なさそうです。

逆に10〜11月にはシロアリの羽アリは発生しないため、秋ごろに見つけたらクロアリの可能性が高いと言えます。

一方で6〜8月はシロアリとクロアリの羽アリが両方出現するため、他の観点で見分ける必要があります。

羽アリの見た目

シロアリとクロアリは見た目が異なります。

シロアリクロアリ
触角直線・数珠状くの字
翅の模様網目模様が細かい網目模様が荒い
翅の大きさ翅の大きさが等しい前翅が大きい
胴体クビレがなく寸胴クビレがある

他サイトでわかりやすい画像があったため、引用します。

シロアリとクロアリの羽アリの見分け方

引用:https://sq.jbr.co.jp/library/1478